二十四世住職  岩舘 裕章

本尊 釈迦牟尼佛
古本尊 阿弥陀三尊(県重要文化財)
恩徳庵 開庵 鎌倉時代初期
恩徳寺 開山 寛永2年(1625)
開山 長福寺三世龍印本鷟大和尚
開基 中山的公大禅定門

寛永2年、長福寺三世龍印本鷟大和尚を勧請して開創されたが、その前身は、山号にあるように、八幡平石鳥谷の赤石山腹に建立された「恩徳庵」を引き継いだものと伝えられる。
この庵の開創は、鎌倉時代、源平合戦にまでさかのぼる。奥州平泉からの源義経の出陣に伴い、当地から馳せ参じた一人が花輪次郎行房。だが、四国讃岐屋島の戦いで討死。その供養にと、出家した従者たちが、戦場に打ち捨てられていた阿弥陀三尊を故郷に持ち帰った。そして、主君の恩徳に報いんとの一念で建立したのが「恩徳庵」と伝えられる。その跡地には高顕塔(顕彰碑)が建てられている。

沿革
・鎌倉時代初期、恩徳庵開庵。
・寛永2年(1625)庵主一眼淳亀大和尚(二世)が、長福寺三世龍印本鷟大和尚を勧請し、曹洞宗恩徳寺開山。開基として中山的公大禅定門の位牌が残る。
・寛永8年(1631)末庵として三ツ矢沢に地蔵庵開創(閉庵)。
・明治元年(1868)戊辰戦争戦没者19名の墓建立。
・明治36年(1905)本堂庫裏落慶。
・昭和42年(1968)山門建立。沖縄の守礼門を模している。
・平成13年(2001)豊川稲荷堂建立。
・平成14年(2002)位牌堂(三世堂)建立。地獄絵をはじめ、中陰佛、釈尊一代記、弥勒菩薩、薬師如来、四天王等の佛像、天井吹き抜けには阿弥陀如来の梵字と雲中25菩薩が安置され、檀信徒の位牌を納める厨子は、花輪ばやしの屋台を模している。

恩徳寺
恩徳寺

〒018-5201 秋田県鹿角市花輪字上花輪11

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