四世住職 佐々木 雅也

 当寺は小坂鉱山開発の歩みと密接な関係があります。小坂鉱山は幕末の文久元年、地元の住民が山菜取りの際に銀を発見した事から始まるといわれている。その後、幾度か経営者が変わり明治17年、現在の小坂製錬の前身、藤田組が経営にあたってからは明治末期には従業員5,000人に達するほど鉱山としての隆盛を極めた。同時に鉱山開発に伴い、事故も多発した事で慰霊の為の礼拝施設を鏡得寺出張所として鉱山敷地内に建てられたのがお寺の始まりである。この出張所を昭和28年、鏡得寺二十二世曹源泰宗大和尚をご開山に勧請し、曹源院と命名。山号は、経営者藤田組の鉱山から藤鉱山とした。
  明治開創の伽藍が老朽化した事から、昭和57年三世住職の代に新築したが、時代の変遷と共に鉱山敷地内に取り残され、交通の便やライフラインの未整備など諸事情により、令和2年、檀信徒が総力を挙げて、現在地に移転新築の大事業を成し現在に至る。

曹源院
曹源院

〒017-0201 秋田県鹿角郡小坂町小坂上小坂二−七

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