二十六世住職 伊藤 泰裕
花輪小平のお寺「圓福寺」は、永禄元年(1558)、大湯大圓寺三世葉山宗奕(さんせいようざんしゅうえき)大和尚によって創建されました。安永5年(1776)と昭和4年(1929)の2度にわたって全面改築されて今日に至っております。本堂の向背部、大間(だいま)内や開山堂の欄間には愛知県知多市の彫刻師「新美常次郎正池」の彫刻が施されている。また、鹿角随一の大きさを誇る立派な山門は昭和55年に、二十四世代に建立。両脇に立つ仁王像は檀家人大施主村木富太郎氏による寄進。山号額及び王三昧額は花輪恩徳寺二十二世東江昇園(とうこうしょうえん)大和尚の揮毫によるものである。平成9年、茅葺屋根を銅板屋根に葺き替え、それを記念して寺院では珍しい高麗犬を二十五世代に本堂向背前に建立した。昭和46年に新築された位牌堂には県有形文化財(平成2年3月20日)の「金銅仏阿弥陀如来立像」は正安3年(1301)3月佛願、富永庄三郎の記銘があり鎌倉時代を表徴する代表的な仏像が祀られている。
境内の南側、低地の田んぼを隔てた向かいの台地には文化元(1804)年十一世代に全建築した神社があり、明治13年二十一世代に十一面観音を請し改築したものを大正7年に疫病の流行により二十三世代に祇園牛頭天王(ぎおんごずてんのう)(疫病除厄神)を奉請し祇園牛頭天王社(ぎおんごずてんのうしゃ)として今日に至っています。現在も6月14日に地域の安全と悪病除けを祈願する為のお祭りが営まれています。
このように、時代に応じて多種多様に変化をしながら、地域に根ざした「ありがたい」と思われるお寺にしたいと日々精進中のお寺です。
月例坐禅会、御詠歌講習会、写経会、てらヨガ&精進薬膳会、保育園児出張坐禅会、夏休み研修「禅の集い」やご縁猫への慈善活動など行っております。
お寺でコンサート、落語会などのイベント開催
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